みなさん、ご存知ですか?
オーストラリアといえば「コーヒー」。そう言っていいほど、オーストラリア人はコーヒー好きなのです!
まさに国の食文化の一つとして国民に深く受け入れられています。
そこで、今回はオーストラリアのコーヒー事情を、みなさんもよく知っているあのブランドを一例にお伝えしていこうと思います。
オーストラリアでのスターバックスコーヒーの立ち位置
日本で一番有名なコーヒーチェーンブランドといえば、多くの人もご存知の「スターバックス」ではないでしょうか。
日本に限らず、スターバックスは世界中に店舗があり多くの人に本当に愛されていますよね。
そんなスターバックスコーヒーですが、実はオーストラリアでは全くといっていいほど流行らなかったのです。
この珍しい事態にオーストラリア国内では「“あの”スターバックスがコーヒー好きのオーストラリアで店舗展開に失敗した!」というニュースが大きな話題となりました。
少し歴史を触れておくと、アメリカはシアトル生まれのこのコーヒーチェーンは、シドニーオリンピックの開催国された2000年にオーストラリアに進出しました。
着実に店舗を増やしていき、店舗数が90店舗になった2008年以降、数は年々減り、現在は36店舗のみとなっています。
では、なぜオーストラリアでは流行らなかったのでしょうか。
あるアナリストの一見解では、スターバックスのオーストラリアでの店舗展開に躓いた原因の一つは、急激な店舗数拡大にオーストラリア国民のスターバックスへのニーズがマッチしなかったと考えられています。
現地で私も感じた違和感
オーストラリアに実際に住んでいた私も現地である違和感を覚えました。
それは「あえてアメリカのコーヒーチェーンに通う理由がない」という至ってシンプルなことでした。
オーストラリアには、カフェは約2万店舗あると言われており、実際街のいたるところにコーヒーショップ(カフェ)があります。
国内チェーン店から地元の人が昔から営んでいる小さなカフェまで本当にたくさんあるのです。
どのお店でもバリスタ(カフェでコーヒーを淹れるプロ)が丁寧に淹れた美味しいコーヒーが一杯3〜4ドルほどで飲めてしまうんです。
また、コーヒーだけではなく食事を摂ることもできるので、ビーチ沿いのオープンカフェで海を見ながら朝食を食べるということもよくあります。
結論として、地域やそこに住む人々のニーズに合ったカフェがたくさんあるオーストラリアでは、同じコーヒーとはいえ文化の違う海外チェーンにあえて行く理由がないのかもしれません。
「フラット・ホワイト」を飲んでみて!
ということで、オーストラリアに旅行や長期滞在する機会があれば、ぜひチェーンのカフェではなく、あえて小さなカフェに行ってみてください!
小さなカフェは、ブランド力ではなく味を売りにして、店主が丁寧に淹れた美味しいコーヒーと心落ち着く雰囲気があります。
カフェは、地元民の普段の生活ぶりが味わえる、とっておきの観光スポットとも言えるかもしれません。
そして、もしカフェで何を注文するか迷ったならぜひ「フラット・ホワイト」というドリンクを試してみてください。
フラットホワイトとはオーストラリアでポピュラーなエスプレッソベースのコーヒー。エスプレッソにきめ細やかに泡立てたスチームミルクを注ぎ、エスプレッソとミルクがよく混ざり合いとても飲みやすいのです。
カフェ・ラテにも似ていますが、厳密に言うとフォームの量が違うコーヒーで、コーヒーに強いこだわりを持つオーストラリア人に広く愛されているのです。
(ライター・whatsup-yo)