タイで意識するべき歌とは?

タイ人がいきなり止まる!?

さわっでぃ、みなさん。
タイに旅行された方で、朝や夕方の時間にいきなり周りのタイ人達が立ち止まって動かなくなった光景をみたことがある方が多くいらっしゃるかと思います。
また、映画館で上映前にタイ人が一斉に立ち上がるのを見たことがあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
初めて見る方はとても驚かれる方が多いこの光景。
みなさんは、何故タイ人達が急に立ち止まったり、立ち上がったりするかご存知ですか?

朝と夕方に流れる音楽

タイでは、毎日朝8時と夕方の6時に公共施設やラジオ、テレビなどで一斉に国歌が流れます。
掲揚台があるところでは、朝の国歌が流れているときに国旗を揚げ、夕方の国歌が流れているときに国旗が降ろされます。
この国歌は1939年に制定され、それ以来、朝と夕方のこの国歌が流れている間は立ち止まらなければならないという決まりがあります。
もちろん、運転中であるなどといった理由の場合は例外となりますが、立ち止まらない場合は不敬罪とみなされて、警察が逮捕することができるそう!ただし、逮捕される人がでるのは稀なようなので、そこまで厳しく取り締まられていないのが現実な模様。

知らなくて動いてしまう外国人も多く、多めに見てもらえることがほとんどですが、郷にいては郷に従えという言葉もあるように、みなさんもこのような状況に遭遇したら立ち止まるようにしましょう。

映画館での一斉起立

それでは、映画館で上映前に流れている曲もタイ国歌なのでしょうか?
実は、こちらの曲はタイ国歌ではなく「国王賛歌」と呼ばれているもので、国王様を讃える曲です。
映画の上演前だけでなく、演劇の前や王室関連の行事の際に流れるので、耳にしたことがある方も多いのではないかと思います。

こちらも流れた際には、直立不動の姿勢をとらないと、不敬罪とみなされるかのうせいがあるので注意しましょう。

日本にはない習慣なので、慣れない方もいらっしゃるかと思いますが、これらの曲が流れた際には、タイという国にとって大切な曲が流れているということを意識し、行動するようにしてくださいね。

(ライター・なもき)