羽田空港・成田空港で始まった「Face Express」というサービス。事前に顔情報とパスポート情報を登録することで保安検査場や搭乗時に航空券、パスポートが不要になり、顔パスで通過できるサービスです。
実際のところ使い勝手が良いのか、混雑回避につながるのか試してみました。
Face Expressを使う前に
Face Expressの使用はすべての乗客が使用できるものではなく、空港と航空会社で使用できるか確認が必要です。2024年12月現在では、羽田空港では日本航空、全日本空輸、デルタ航空、大韓航空で利用可。成田空港では日本航空、全日本空輸で利用可となります。コードシェア便の場合は、利用する便名が他社であれば、運航は対象航空会社でも残念ながら利用できません。
Face Expressの使い方
STEP1:顔情報の登録
まず、チェックインカウンターの付近にある登録の機械で登録をします。「Face Express」と書いてある機械が登録するための機械になります。この際にパスポートと顔写真の撮影が必要になります。帽子、マスク、メガネがNGと書いてありましたが、メガネは外さなくても大丈夫でした。登録は1分もかからず、シンプルでわかりやすい。わからない人のために航空会社スタッフもいましたので、使い方がわからなければ聞くこともできました。なお、登録情報は24時間で消えるとのことなので、1度の登録でずっと利用できるわけではなく、渡航の度に登録が必要になります。ちなみにまだ認知が進んでいないせいか、顔情報の登録も誰も並んでいませんでした。
STEP2:保安検査場を顔パスで通過
保安検査場に入るにあたり通常であればパスポートと航空券が必要ですが、Face Expressを登録済みであれば顔認証で入り口を通過することができます。Face Express専用レーンがありますので、必ずそのレーンに並んでください。通常の入り口の方では認証機械がないので、通常の手続きになります。
ちなみに筆者が利用したのは羽田空港の深夜の時間帯でそもそもあまり混雑はしていませんでしたが、通常のレーンはこの写真にあるような人が列を作りながら進んでいました。一方、Face Expressは誰も並んでおらず、最終的に顔認証後、この列をスキップするように保安検査に進むことができます。ちなみに当たり前ですが、保安検査自体が顔パスになる訳はないですのでご注意ください。
STEP3:搭乗ゲートも顔パスで通過
最後の搭乗ゲートもFace Express専用のゲートがあり、専用ゲートを利用することが可能です。グループ毎の搭乗のルールはそのままですが、自分の搭乗グループが呼ばれた場合、Face Expressの専用レーンが利用できるので、長い列で並ぶことをせず、顔パスで搭乗が可能です。
実際に使ってみた感想
とても便利で毎回絶対に使おうと思います。都度パスポートと搭乗券をバッグから出したりしまったりする煩わしさ(毎回どこに入れたっけ?とバッグの中を探す手間)から解放されるのはとても良かったです。混雑回避に関しては、今回利用したのがそもそもあまり混雑はしていない時間帯であったのですが、それでも列をスキップできたりとメリットはとてもありました。おそらく、午前中や夕方などの混雑する時間帯であればもっと混雑回避の面でメリットを実感できると思います。Face Expressの対象となる方はぜひ利用してみてください。なお、こちらも当たり前ですが、入国審査は通常通りパスポートが必要になりますのでご注意ください