最近、人気上昇中のマレーシア留学。特にインターナショナルスクールへの留学が人気なのですが、今回はマレーシア留学をするにあたり押さえておきたい基本についてご紹介します。
なぜ、マレーシアが留学先として選ばれるのか?

- 多くのインター校がある
- 学費やカリキュラム、住む地域も選択が可能
- 日本から飛行機で約7時間の距離にあり時差も1時間なので日本からの連絡も取りやすい
- 学費や生活費などは日本よりリーズナブル
- 治安や気候がよく日本語が通じる病院もあり安心して過ごすことができる
- 英語は学校内だけでなく学校外での生活にも利用できるので生きた英語力が身に付く
マレーシアの教育制度
マレーシアでの留学を考えるにあたり、インターナショナルスクール以外の現地の学校の選択肢も将来的に視野に入る可能性もあるので、マレーシア現地の教育制度についてまとめてみます。

初等教育 | ・7歳で入学し就学期間は6年 ・公立(政府系=マレー語ベース)の他に、中国語ベース・タミール語ベースなどもあり ・6年生で全国統一テスト(UPSR)受験し、成績で進学先中学校が振り分けられる |
中等教育 | ・中学+高校の5年制教育 ・中学3年で受験する受験する全国統一テスト(PMR)結果により進学コースと就職コースに振り分けられる ・5年生で受験する全国統一テスト(SPM)成績がその後の進路に関わる ・私立校によりOレベル(学力証明資格)カリキュラムがあり、マレーシアや外国留学の道が開かれているケースもある |
中等教育後の進路 | ①カレッジなどのディプロマ取得コース ②米国の大学などへの編入を目指すADPコース ③大学進学準備コース(Form6やさまざまなPre-Uプログラムがある) |
インターナショナルスクール | ・英国系やオーストラリア系など様々あり英語教育が基本 ・Aレベルなど母国の大学入学に必要な資格を得られる ・近年はIBカリキュラムを取り入れた学校も増えてきているので、大学入学資格に生かすことができる |
インターナショナルスクールの学年
学期について

主に英国式の場合の学期制 | 主としてIB式、米国式、豪州式の学期制 |
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【1学期】9月~12月(または 1月~3月) | 【1学期】1月~7月(または 1月~6月) |
【2学期】1月~3月(または 4月~7月) | 【2学期】8月~12月(または 7月~12月) |
【3学期】4月~7月(または 9月~12月) |
学年について

教育カリキュラム | 学年構成 | 高校卒業後の流れ |
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イギリス式(ケンブリッジ式): マレーシアインターナショナルスクールの主流 | Primary School(小学部):6年間 Secondary School(中高等部):5年間中高に相当するが5年と日本より1年短い A-Level(1.5年間)Foundation(1年間) | A-Level(A-レベル):1.5年間の特進コース。校内で提供または大学(カレッジ)に進学 Foundation(ファンデーションコース):大学内(基礎課程1年) Diploma(ディプロマコース):2年。選択可能 |
アメリカ式 | Elementary School(小学部):5年間 Middle School(中等部):3年間 High School(高等部):4年間 | 所定の単位を取得すれば、基本的に高校卒業資格である「ハイスクールディプロマ」が取得可能。 学校により最終2年間に上級コースAP(Advanced Placement)やIBがある。 成績は、コースワーク(平常点)+期末試験との総合で判定する。 |
インターナショナル バカロレア(IB): 世界共通カリキュラムで最終的大学受験資格「IBディプロマ」を取得すれば世界のほとんどの有名大学受験資格 | Primary Years Program(初等教育プログラム):6年間 Middle Years Program(中等教育プログラム):5年間 Diploma Program(ディプロマ資格プログラム):2年間 | IBカリキュラムのインター校は まだ少数派だが、IBの世界的な評価の高まりにより増加傾向。小学校からIB採用する「IB一貫」校や、基本米国式や英国式で最終2年のIBディプロマのコースを提供する学校がある。 IBの評価と負担:評価が高まっているがかなりオールラウンドでしかも深い理解が要求されるためお子様の負担が大きくなるという側面がある。 マレーシアでのIBは選択科目の制約もあり、ある程度慎重さが要求される。 |
オーストラリア式 | Junior School(小学部):6年間または5年 Middle School(中等部):3年間 Senior School(高等部):3年間または4年間 | |
カナダ式 | Middle School(中等部):2年間 High School(高等部):4年間 | オンタリオ州プログラム採用 最終学年はサンウェイカレッジでCIMPというプレUコース提供。 基本的に、最終学年(サンウェイカレッジでの12年生時)で、所定単位を取得しカナダオンタリオ州の英語テストに合格すれば、オンタリオ州セカンダリースクールディプロマと呼ばれる卒業資格が付与されます。 |
その他 | フランス式 インド式 フリースクール 日本人学校 | フリースクールと日本人学校は学生ビザ不可。 学校により駐在員子弟のみ。 |
留学に必要なビザ
参考までに一般的な留学に必要なビザについてまとめています。これ以外にも例外があったり、変更があったりします。特に近年、行政特区KL内で学生ビザの申請条件が厳しくなっていますので、最新情報は学校やエージェントに必ずご確認ください。

- 学生ビザと保護者ビザ(親一人の保護者ビザ可)
*保護者ビザ=1年毎に更新が必要
*転校する場合はビザを切り替える必要あり
*両親のビザを申請できる学校もある(発給されるかどうかは移民局の判断) - MM2Hビザ (夫婦、21歳未満の未婚の子供も帯同できる)
- PVIPビザ (夫婦、21歳未満の未婚の子供も帯同できる)
- 日本人学校には就労ビザまたは、MM2H、PVIPが必要
- 学校により学生ビザが申請できないところがある
- 就学前(幼稚園年齢)は学生ビザ不可
*学生ビザが申請できる学校もある

(情報提供・トロピカルリゾートライフスタイル社/コスモス・プラン)