3時間から利用できるクアラルンプール国際空港のカプセルホテルとは!?

マレーシアの空の玄関口といえばKLIA(Kuala Lumpur International Airport=クアラルンプール国際空港)。
KLIAはナショナルフラッグのマレーシア航空などラグジュアリキャリア用のターミナルのKLIAと、エアアジア・エックス(AirAsia X)などLCC専用ターミナルのKLIA2があります。
両ターミナル間は、空港と市内中心にあるターミナル駅KLセントラル(KL Sentral)を結ぶKLIAエクスプレス(KLIA Ekspres)や、バスで移動が可能となっています。

KLIA2にあるカプセルホテルとは?

クアラルンプール国際空港は24時間運営されているため、トランスファーのため空港内で数時間を過ごす、あるいは深夜早朝などのスケジュール便のため前乗りといった利用者の姿をよく見かけます。
通常ホテルは最低1泊からの利用となるため、公共スペースのカーペット敷きの場所で仮眠をとるツーリストも。

今回ご紹介するのは3時間から利用できるKLIA2にあるカプセルホテル「カプスール・バイ・コンテナ ホテル(CAPSULE by Container Hotel)」です。
空港にあるトランジットホテルは制限区域(保安検査後のエリア)内にあることが多いのですが、このホテルは一般区域にあり、空港に隣接する商業施設ゲートウェイ@klia2(gateway@klia2)のレベル1(Level1)に位置します。
同じフロアにはトランスポーテーション・ハブ(Transportation Hub)があり、レンタカーの受付カウンター、クーポンタクシー(前払い定額料金制のチケットタクシー)や空港シャトルバスのチケットカウンターがあります。
またカプスール・バイ・コンテナ ホテルでは休憩や宿泊だけではなく、シャワーのみRM29(約747円)、荷物の一時預かり3時間RM20(約515 円)〜も利用できます。

ホテルのチェックインや設備、ルームタイプなどについて

正式名称はカプスール・バイ・コンテナ ホテルですが、ホテル名はカプセル・トランジット(Capsule Transit)と表記されています。
利用方法ですが、事前に公式サイトやホテルサイトから予約する。
あるいはウォークイン(予約なし)でも利用できますが、希望の部屋が満室だったりすることもあるようです。
部屋は1人用(女性のみのゾーンもあり)、2人用、3人用に分かれており、友だち、カップル、家族など人数に対応(詳細は公式サイトを参照 )。
チェックイン時に別途RM50(約1288円)セキュリティデポジットが必要です。
こちらは問題がなければチェックアウト時に返金されます。

チェックインが完了するとホテルのエントランス用のカードキーとロッカールームキー、アメニティバッグ(バスタオル、歯ブラシ、ペットボトルの水)が渡されます。バスタオルとバッグはチェックアウト時に要返却。

ホテルへの出入りはカードキーを使いますが、個々のカプセル自体には鍵はなく、厚手ロールブラインドがドア代わりとなっています。
また靴は廊下に置いておくか、ベッドの隙間に入れるかという形。
またカプセルホテルと言っていますが、実際に部屋となっているのは貨物輸送などに使われる鉄製のコンテナです。


こちらは2人用のクイーン・カプセル(QUEEN CAPSULE)。カプセル内の天井は低いので立つことはできません。
備品は壁にインストールされたミラー付きテーブル、リーディングライト(読書灯)、エアコンスイッチ、コンセントなどシンプルです。WiFiも料金込みとなっています。

トイレやシャワールームは男女別でそれぞれ共用。
他には読書室のようなテーブル席のある共有スペースなどもありました。

ホテルというよりもプライバシーが確保された仮眠スペース

カプセルごとの鍵がないのでシャワー利用時に貴重品はロッカーに入れるなど管理に注意。
またシングルカプセルは共用だけではなく女性専用ゾーンもあるのは安心です。
騒音に関しては入り口がドアではないため、廊下を歩く音や話し声などははっきりと聞こえます。
気になる場合はレセプションで耳栓をリクエストしても。

ベッドのマットレスは寝やすく清潔感もあります。
エアコンは枕元で調節ができますが、スイッチをオフにしてしまうとやや蒸してきます。
安心して横になれる仮眠スペースとしてはじゅうぶんと言えるのではないでしょうか。
料金的にはやや高いと感じるかもしれませんが、利用時間が3時間、6時間、12時間と選べること、また空港ターミナル内という立地を考えると仕方ないかもしれません。

それでも利用便の遅延やキャンセルなどの場合にも仮眠、荷物を預ける、シャワーを浴びるなど、空港を離れることなくちょっとしたリフレッシュができるのは魅力です。
通常は利用することがない施設かもしれませんが、いざという時に覚えておくと便利かもしれません。

(ライター:逗子マリナ)

【店舗情報】
◼カプスール・バイ・コンテナ ホテル(CAPSULE by Container Hotel)/カプセル・トランジット(Capsule Transit)
住所:Level 1 Lot 1-5, CP1 Gateway Terminal KLIA 2 Jalan KLIA 2/1 LandSide, 64000 Sepang, Selangor
Tel:+60376102020
URL:https://www.capsuletransit.com/
営業時間:24時間
利用料金:RM101.89(約2625円)/3時間〜 ※税・その他別