安さも魅力★ジョホールのローカル幼稚園に入園!

こんにちは。マレーシアで三児の子育てをしている、リトルチーです。

駐在などで、子連れでのロングステイを選択する方も増えてきました。
でも、現地の幼稚園や学校に子どもを入れるのはちょっと心配ですよね。
今回は、マレーシアの幼稚園に娘を通わせている私が、ジョホールのローカル幼稚園を紹介します!

英語力よりも多言語力を!というママに

マレーシアの幼稚園はみんな何語を話しているの?と、よく聞かれますが、一言で答えるのはとても難しいです。マレーシアには様々な人種が混ざり合って暮らしているので、答えとしては、「⚫︎⚫︎系の幼稚園だから、メインで話す言葉は⚫︎⚫︎だけど授業として✖︎✖︎語や▲▲語もやるよ」という感じです。
娘たちは中華系の幼稚園に通っているので、メインで話す言葉は中国語。授業ではマレー語と英語の勉強もやります。

ジョホールはシンガポールとの国境の町の為、週末には多くのシンガポール人が物価の安いジョホールに来ます。その為かジョホールでは英語を話せる人の割合が非常に高いです。また、中華系も北京語(普通語)を話す人が多く、首都クアラルンプールの中華系は、殆どの方が広東語を話すので、私たち日本人にとって、ジョホールは英語と北京語というお馴染みの言語を一気に身につけられる格好の場所です。

日本の幼稚園とマレーシアの幼稚園、何が違う?

外国籍ママに、「日本の幼稚園の制服は黒や灰色で子供らしくない」と言われたことがあります。
さて、こちらマレーシアはどうでしょうか。

子供らしくてとってもかわいいんです!男の子も同じピンクですよ。
その他にも、日本の幼稚園とは違うことがたくさん。

  • 暑い国だから!毎日シャワーをします
    タオルと石鹸、シャワー後の着替え服は毎日持参です。
  • 食後の歯磨きはありません。
    日本では当たり前の歯磨きタイムは、こちらではありません。
  • 朝食?オヤツ?朝に軽食が出ます
    9時頃にシリアルや菓子パンなどの軽食タイムがあります。
  • PTAはありません!
    親の負担が少なく、楽ですよね。
  • 基本は親の送迎です
    スクールバスはありません。家から近い場所を選びましょう。

マレーシアの幼稚園の学習事情は?

マレーシアの方が、アカデミックに関しては日本より進んでいると感じることが多いです。
4歳以上になると、足し算や引き算をはじめます。6歳になると掛け算を始めます。宿題も毎日あります。
さらに驚いたことには、そろばんを通常授業で教えていることです。町中にそろばん教室があるので、マレーシアでは生活の一部として浸透しているようですね。

一方、情操教育が少ないというデメリットも。

熱帯地域で外はとても暑いので、外で遊ぶことはありません。そもそも園庭のない幼稚園がほとんどです。
砂場やおもちゃで子供同士が喧嘩する事もありませんが、仲直りする方法も知らないまま大人になるのではないか・・・と、ちょっと心配です。
絵画や工作などの“art”と呼ばれる絵画や工作などものは、塗り絵かお絵描き程度。泥遊び水遊びはしません。

教室の掃除、手洗いうがいなどの基本的生活習慣も違います

教室の掃除、雑巾がけはローカル幼稚園ではやりません。掃除を仕事にしている方が掃除をする。この考え方が普通なのです。
手洗いも水で洗うのではなく除菌ジェルなるものですりすり手に塗りこんで終了です。つまり、うがいもありません。
また、整列という概念もなさそうです。並ぶ事は教えますが、みんな少しずつ横にずれていってます。(おそらく整列すると前の人の頭しか見えなくなるからでしょう)

気になる学費事情!

学費は、半日(8時〜13時)預けた場合で一ヶ月300RM。日本円にして、9000円しないくらいです。朝軽食と、昼ご飯、シャワー、教材費、全て込みです。
入学金は、日本円で15,000円くらい(2014年時点の金額です)でした。
1日預けた場合は、単純にその2倍です。
※幼稚園により学費や入学金は変わりますので、あくまで参考程度にとお考えください。

ローカル幼稚園の入園方法は?

多くの幼稚園では、ホームページやフェイスブックがあります。ただし、殆どはマレー語か中国語です。
もし、そのホームページに英語の記載もあれば英語でメッセージを送ってみましょう。
そこに英語の記載がなく、マレー語や中国語に自身がない場合は、行きたい幼稚園が決まっているのでしたら直接行ってみるのも良いでしょう。チャイムを鳴らし、自分の名前を名乗り用件を伝えると、ドアの鍵を開けてくれます。
この時点で保護者が多少なりとも英語、中国語、マレー語のいずれかを話せないと厳しいですが、ぜひトライしてみて下さい。

マレーシアの場合は全ては支払いが済んでから入園のプロセスが始まります。日本のように、入園前に複雑な書類を沢山渡されることもありません。また、幼稚園に入るための準備も殆どありません。入園申し込み用紙を提出し、支払いが終わった時点で制服、通園リュック、勉強道具を一式渡されます。非常にシンプルですので、気になる幼稚園がある場合は、ぜひ見学がてらに行ってみて下さい。

家族にマレーシア人がいなくても、ローカル幼稚園に通うことは可能です。ジョホールには沢山の幼稚園があります。幼稚園側にとっても、子供の確保は重要です。日本人の子供が入園してくるのは園をはじめ、先生方もとても喜んでくれました。

新学期は1月から始まります。一年を通してさまざまなアクティビティーにも参加することができます。多くの学校では11月末から12月末までがお休みですので、このお休みの時期に準備をして1月から入園できると理想ですね。

最後に

我が家がローカル幼稚園を選んだ最大の理由は金額の安さ。もう一つは私自身の人とのかかわり方を見直したからです。日系幼稚園に行けば、もちろん日本人のママさんと沢山知り合いになれて楽しい。しかし、その一方で子供にはグローバルを願う。これでは、親として見本になれないのでは、と思ったからです。そして、駐在ではない我が家には会社からの補助金もないのでインターナショナルスクールには到底入れない。そして最終的にローカル幼稚園を選びました。

ジョホールにあり日本にないものがある通り、その逆もあります。ジョホールにきたら、ぜひ日本では体験出来ない事を沢山楽しみましょう。それと同時に親がしっかりと、ここにはない教えも家庭内でカバーできると良いですね。
そんな日本の心を忘れない国際感覚の豊かな子供が沢山増えたらよいな。と願う日々です。

(ライター・リトルチー)