タイ国内ではキャッシュレス決済が広く普及しており、中でも一番利用されているのがQRコード決済。利用できる店舗は屋台や市場と、クレジットカードより利用できる店舗が多く、タイでのロングステイ中には欠かせないと言って過言ではないのでしょうか。
なぜ、キャッシュレス決済が便利なのか?
タイでの生活では常に小さい金額の紙幣を多く持っている必要があります。なぜならば、特に小さい商店や食堂で支払いをする場合、あまり大きい紙幣を持っていてもお釣りがない場合が多いからです。なので、ATMや両替所でタイバーツを入手すると、まずコンビニなどで小さい買い物をして、100バーツ以下の紙幣をゲットする方も多いと思います。両替所などでは、「小さい紙幣を多くください」といったリクエストができますが、日々の暮らしの中では微々たる程度。そこで便利なのが、キャッシュレス決済なのです。昨今では逆に現金が使えないお店も増えてきています。

また、キャッシュレス決済であれば、大金を持ち歩く不安も解消されます。
とは言え、チップなどである程度の紙幣は必要になる場合はありますので、現金は現金としてある程度は常にお財布に入っている状態が安心。
タイのQRコード決済事情
以前の記事でも紹介しましたが、タイでの銀行口座を持っている必要があります。なので、ビザなしのロングステイや旅行者にはあまり向かない決済方法でした。
しかし、2025年 4月にリリースされた「TAGTHAi Easy Pay」を使用すれば銀行口座を持っていなくても使用できるようになりました。
今回は、その「TAGTHAi Easy Pay」についてご紹介したいと思います!
「TAGTHAi Easy Pay」とは?
「TAGTHAi」は、タイ国政府観光庁など政府と民間機関が協力し、タイへの個人旅行者向けに開発された無料アプリ。タイ旅行の計画、航空券、宿泊施設の予約などが一括してできるアプリなのですが、今回、この「TAGTHAi」とカシコン銀行の「Prepaid PAY&TOURカード」が連携し、「TAGTHAi Easy Pay」として、旅行者でもQRコード決済が使用できるようになりました。

「TAGTHAi Easy Pay」の使い方
以下の3つのステップで準備をしていきます。アプリなどについては日本語対応はしていないため、英語になります。
- 「TAGTHAi」アプリのダウンロード
- カシコン銀行の「PAY&TOUR」プリペイドカードの取得&入金
- 「TAGTHAi」アプリと「PAY&TOUR」プリペイドカードの連携
①「TAGTHAi」アプリのダウンロード
App Store、Google play、androidなどから「TAGTHAi」と検索すると出てきますので、ダウンロードします(無料)。言語は英語、タイ語、中国語の3か国語対応。アプリを利用するには無料登録が必要です。

②カシコン銀行の「PAY&TOUR」プリペイドカードの取得&入金
カシコン銀行の両替ブースにて「PAY&TOUR」プリペイドカードの利用を申し込みます。すべての両替ブースで申し込みができるようではないようなので、ブースにて利用申し込み可能か確認する必要があります。
手続きにはパスポートと入金する日本円が必要になります。申込書に必要事項を記入し、登録完了。
即座に物理カード(プリペイド)が発行されます。このままもちろんプリペイドカードとして利用することも可能です。

③「TAGTHAi」アプリと「PAY&TOUR」プリペイドカードの連携
「TAGTHAi」アプリを開き、「EasyPay」をタップすると本人確認画面になりますので、登録画面に従ってパスポート番号と、物理カード裏面右下のQRコード上の12桁の番号を入力。最後に6桁のパスコードを設定すれば連携完了。

なお、②と③については、カシコン銀行のウェブサイトには日本語での手順も記載されていますので参考にしてみてください。
追加入金は?入金した金額が余ったら?
カシコン銀行の両替ブースにて追加入金や払い戻しが可能です。払い戻しについては、最初にチャージした時点から15日以内であれば、入金時と同一のレートで払い戻しが可能になるようです。
まとめ
タイのロングステイ生活がもっとディープに、そして快適になりそうな新しいサービスに注目です。サービスが始まったばかりなので不具合もあるかもしれませんが、そこはマイペンライの精神でタイらしい暮らしを楽しんでみてくださいね!
また、キャッシュレス決済では使用履歴、金額は都度チェックをして身に覚えのない支払い、金額の誤りがないかチェックしましょう!