ハワイのパン業界の変遷
私がハワイに移ったのは2007年。今から11年ほど前だ。
その当時、日本の菓子パンを食べたくて、入ったのが日本の「サンジェルマン」だった。
他にあるハワイのパンは、食パン、クロワッサンなどのいわゆる通常のパンだけで、バターやジャムをつけて食べるくらいの工夫しかない。
1つ2ドル以上する菓子パンを食べたく、アラモアナの「サンジェルマン」に足を運んだものだった。
その後、業界のバラエティ豊かな商品がないことを知ってか、この数年、ホノルルには様々な日本のパン屋出店ラッシュとなった。
例えば、北海道の「ブルグ」。アラモアナの白木屋内に1号店をオープンした時、当日買い求める列が店の外まで長く続いた。
今ではパールリッジ、そしてマノアにも進出をしている。
他にレストランが美味しいパンを出す、あるいはパンだけ買うことができる「ブレッド&ベーカリー」や、カハラにある「セントラル・ベーカリー」。
また、アラモアナにある人気レストラン「カフェ・ラニ」と随分お店もパンの種類も充実していった。
そんな嬉しいパン業界の増加、ここに来てその総出店数が多すぎたのか、77年から開いていた「サンジェルマン」の4つの店舗を全て8月末までに閉店。ハワイを撤退するという悲しいニュースが発表された。