台湾の南の先っちょ、鉄道も通っていない不便な秘境、
そしてビーチリゾート、キレイな海と言ったら・・・墾丁!
・・・ですが、今回は原住民の村が点在する、日本の歴史も深く関わるディープな墾丁の山を紹介したいと思います。
台湾でレンタルバイクを借りてみよう!
必要なものをそろえよう
まずはレンタルバイクを借りるのに必要なものがあります。
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- パスポート
- 日本の運転免許証
- 日本の運転免許証の中国語翻訳文
海外で運転できる国際免許証では、台湾内の運転はできませんのでご注意ください!
まれにこのルールを知らないレンタル屋さんもいるので、そこも注意です。
日本人が台湾で自動車やバイクを運転するには、上記の三点が必要です。
中国語翻訳文は、日本で準備するにはJAFや駐日台北経済文化各代表事務所の窓口で発行できます。
日数がかかることもありますので、余裕を持って申請しましょう。
もし台湾で時間がある方は、日台交流協会台北事務所か高雄事務所で、数時間かかりますが、即日発行できます。
ルールが変更される場合もあるので、直前にまた調べてみてください。
いざレンタルバイク屋さんへ!
「租・機車」という看板を探しましょう。レンタルバイク屋さんです。
ちなみに台湾では原付呼ばれる50㏄ではなく110㏄以上のスクーターがメインです。
二人乗りも可能です。
今回は恒春の南門近くにある古租機車さんで借りてみました。
バイク一台、24時間で300元からです。
パスポート、免許のコピーをとってもらい、契約書などにサインして、あっという間に手続き終了。
こちらのお店は外国人慣れしているので、英語の書類も用意されています。
基本ガソリンは少ししか入っていないので、近くのガソリンスタンドを教えてもらって満タンにしましょう。
車線は日本と反対なので、要注意です。
特に近年、墾丁付近では、「免許のいらない電動バイク」を危なっかしく運転する人もいますので、運転には十分にお気を付けください!
さぁ、バイクを借りたら出発です!!
台湾四大温泉の一つ、裸で入れる無料公共浴場あり!四重渓温泉
墾丁のハブシティ恒春から、バイクで玉ねぎ畑を北上します。
少し山を登ると見えてくるのが、台湾四大温泉の一つ、四重渓温泉です。
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その昔、日本統治時代に整備されただけあり、どこか日本の温泉街の風情も漂っています。
こちらには台湾の中でも珍しい、裸で入るタイプの公共浴場が存在します。
しかも無料です!
大きな湯船の壁には富士山がタイルで描かれており、雰囲気は日本さながら。
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ただし日本のようなしっかりした脱衣所はなく、利用者はサンダルで洗い場を行き来していますので、利用の際にはビーサンなどお忘れなく。
洗い場にはシャワーはなく、熱湯の出る蛇口のみが設置されています。
大きいバケツが洗い場に転がっているので、水の入った槽から冷たい水をバケツに入れ、
そして蛇口で熱湯を注いで、温度を調節し、かけ湯をします。
ここでしっかり身体を洗っておかないと、他の利用者に怒られることもあるので要注意です。
現地の人の家には未だにシャワーがない家もあるそうで、生活の一部でこの浴場が使われているそうです。
シャワーがメインの台湾滞在での、至福のひとときをお過ごしください。
温泉のあとは、四重渓の山グルメはいかがでしょうか。
四重渓温泉街を歩いてみると目につくのは、“羊肉爐”という看板。
ヒツジではなく、ヤギの鍋です。
肉の臭みも少なく、薬膳スープが絶品です。
鍋の他にも炒め物や、他の獣の肉があったりすることもあるので、挑戦してみてください!
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昔、日本人が壊滅させた!?牡丹郷の今
四重渓温泉からさらに奥にバイクを進めると、小さな村が点在しています。
牡丹郷…昔は牡丹社と呼ばれていた地域です。
歴史の教科書にも載っている、「牡丹社事件」はご存知ですか?
日本と台湾の最初の国交となった言われています。
「台湾出兵」とも呼ばれるこの事件…まさに日本軍が出兵したのがこの地域なのです!
事件の内容は割愛しますが、結末は日本軍がこの集落を壊滅状態にして終わります。
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悲劇の日本と台湾の国交が始まった場所は、今は自然あふれるステキな場所になっています。
「そんな事件があった場所なんて危ない!」という声も聞こえてきますが・・・。
村人の何人かに事件のことを伺ったところ、
「事件は昔のこと、今は日本はいい友達だ。」
「お前がやったわけではないだろう。歴史のことだ。」
異口同音に嬉しいメッセージを聞くことができました。
ということで、足を踏み入れてみましょう。
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石門古戦場の近くには、彩豊かな門が立っています。
原住民ならではの色使いと、青空は写真映えします!
その奥の壁には、流れでわかる歴史の壁画が描かれています。
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スピードを出していると見逃してしまうので、注意です!
集落手前にある牡丹社事件紀念公園には、日本語で書かれた説明板もあり、事件の全容がわかります。
牡丹郷の集落には小学校や役場があり、そちらの壁画もステキです。
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村には少ないけれど、軽食からレストランまでいくつかお店がありますので、一息いれましょう。
こちらの村はフルーツの農家さんもたくさんあります。
マンゴーの時期には、市場に出せなかったけど、おいしいジューシーなマンゴーが格安で売られています。
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ドラゴンフルーツの収穫の時期になると、軒先などで仕分け作業が行われているところも見ることができます。
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タイミングがいいと、台北に出荷される超高級ドラゴンフルーツを目にすることもできるかも!?
集落の端には牡丹水庫と呼ばれる大きなダムがあります。
中を散策したり、上から眺めたり・・・
ダイナミックな景色を堪能できます。
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ダム前の橋
ガソリンスタンドについて
四重渓温泉周辺、および牡丹郷や山の中にはガソリンスタンドはありません。
牡丹から東源や、旭海を抜けて墾丁を一周する際には、恒春か車城で満タンに給油していきましょう。
四重渓温泉から奥は、台湾人でもなかなかいかない秘境。
お土産には温泉米や、小米酒などおいしいものもたくさんあります。
都市部やリゾートの喧騒に疲れたらぜひ訪れてほしい、台湾最南端のツーリングロードをご紹介しました。
(ライター・Mika)