タイのキャッシュレス事情

日本よりはるかに進んでいる!タイのキャッシュレス

タイでは日本以上にキャッシュレス決済が普及しています。
2021年に発表された公共財団法人国際通貨研究所による報告書によれば、タイ国内での普及率は60%を超えるとありますが、2024年現在、筆者の肌感覚としては90%を超えているのではないか?と思うほど、タイでの生活には欠かせないものとなりました。
特に普及が進んでいるのがQRコード決済です。
ちなみに旅行者目線では、完全キャッシュレスというのはまだまだで、QRコード決済の際に日本を含む海外で発行されたクレジットカードを指定することができないため、基本的にはタイで銀行口座を保有している人に限られます。
※LINEPayのQRコード決済は一部可能ですが2025年4月終了となります。

お勧め決済アプリ

Promptpay

まず、銀行系アプリではQRコード決済のPromptpayです。
Promptpayはタイの国家成長戦略の一環として2017年に開始した電子決済システムで、PromptPayに参加する銀行の口座を持つユーザーであれば、誰でもその銀行のアプリを介して、QRコード決済、送金ができます。
Promptpayはタイ国民の90%以上は利用していると思われるほど。
市場や屋台含めてほとんどのお店で対応可能です。ただし、前述のとおりタイの銀行口座が必要となりますのでビザなしのロングステイや旅行者にはあまり向かない決済方法かもしれません。

TrueMoneyWallet

タイの大手通信会社Trueから提供されているモバイル決済のTrueMoneyWalletも非常に便利です。こちらは電話番号と、パスポートそして、運転免許証(※タイで発行されたもの)があれば登録出来ます。
市場や屋台では対応していないお店もありますが、スーパーやフードコートではほとんど利用できます。入金も、タイ国内の銀行との連携はもちろん、セブンイレブンやTrueのキオスク端末などからも入金可能です。

ちなみに筆者も2つとも利用しています。

意外と知られてないトラブル

このようにタイでの生活には欠かせないスマホ決済なのですが、あまり知られてない情報もあります。
代表的なものとしては、スマートフォンを変更した場合の対応。
この場合は、銀行に行き、再度銀行アプリをアップデートしないと使用出来なくなります。
そしてそのアップデートも銀行や支店等により異なるルールとなるので注意が必要です。
筆者の場合、サムットプラカーンのインペリアルワールド内の2つの銀行で手続きをしましたが、カシコーン銀行はタイの運転免許証(DLTのアプリでも可)、クルンシイ銀行ではパスポート原本でないと不可でした。
ルールを知らなかった私は大慌てした次第です。
そんなトラブルはありましたが現金もカードも持たずに買い物や食事が出来るこの便利なシステムはロングステイされる方でも利用可能な方がいらっしゃると思います。
ぜひ、チャレンジしてみて下さい。本当に便利です。

また、運転免許証を所持されている方はDLTのアプリに登録をすれば免許証を持たなくとも免許証の代わりになり、飛行機で国内線搭乗の際もこのアプリで問題ありません。こちらもぜひとも利用してみて下さい。

※アプリの登録条件、銀行アプリの対応条件、DLTによる国内線搭乗ルール等につきましては変更になる可能性があります。事前に調査の上、ご対応お願い致します。

(ライター・中島克久/登録ロングステイアドバイザー